（公財）笹川平和財団

安全保障研究グループ 上席フェロー

渡部　恒雄　氏

トランプ政権は、大統領令を乱発し、保守的でアメリカファーストの政策遂行にまい進している。関税も単なる脅しではなく、減税のための財源確保や、国内に産業を戻すための手段としている一方で、関税は米国の物価を上げ、経済を停滞させる「ギャンブル」とも考えられる。トランプ政権の方向性を考えるために、トランプ氏個人の思惑や政権の政策方向性を分析し、日本の戦略をお話しいただきます。

1963年福島県出身。88年東北大学歯学部卒業、米国留学。95年ニュースクール大学で政治学修士課程修了、ワシントンDCのCSIS（戦略国際問題研究所）に入所。客員研究員、研究員、主任研究員を経て、2003年より上級研究員。05年日本帰国。以来CSISでは非常勤研究員を務める。三井物産戦略研究所主任研究員、東京財団政策研究上席研究員、笹川平和財団特任研究員、上席研究員を経て、24年4月より現職。

［主な著書］

「国際安全保障がわかるブックガイド」（共著、2024年、慶應義塾大学出版会）、「NATO（北大西洋条約機構）を知るための71章」（共著、2023年、明石書店）など多数。報道番組「サンデープロジェクト」（テレビ朝日系）のコメンテーター、外務省発行誌「外交」の編集委員を務め、現在、防衛省の防衛施設中央審議会委員。